睡眠時無呼吸軽減のための刺激療法の臨床試験結果
無呼吸軽減のためのSTAR臨床試験が、2010年に米国とヨーロッパの22の主要医療施設で開始され、1年間のSTAR試験で得られた結果指標が、2014年1月9日発行の『New England Journal of Medicine』に掲載されました。
それによると、舌下神経電気刺激装置(Inspire)療法を受けた睡眠時無呼吸患者は、睡眠時無呼吸事象が有意に減少し、生活の質(QOL)の指標が有意な改善が示されました。
5年間の追跡期間で1年ごとに評価を行ったところ、有意な改善と減少はそのまま維持されていました。結果は次のとおりです。
AHI事象が79%減少(図 1)
FOSQスコアに基づく、日中の生活機能の有意な改善(図 2)
ESSに基づく、日中の眠気の有意な減少(図 3)
ベースライン時における家族等の17%であるのと比較して、家族等の90%が、患者さんのいびきが弱くなった、または全く無くなったと報告しました。(図 4)