舌下神経電気刺激装置(Inspire)は、日本の厚生労働省が承認した、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の新たな治療法で、ボタンをクリックすると体内で作用し、根本的な原因を治療します。
この治療は保険適用で、高額療養の自己負担限度額を超える額は、申請により支給を受けることができます。高額療養費制度に関する手続方法などは医療機関や医療保険の種類によって異なるため、詳しくは治療を受けている医療機関や加入している医療保険、またはお住まいの自治体にお問い合わせください。
舌下神経電気療法(Inspire UAS)はCPAPに代わるもう一つの治療法で、睡眠中に体内で作用します。寝る準備ができたら、リモコンをクリックしてデバイスをオンにできます。睡眠中に気道を広げ、スムーズな呼吸で安眠できるようにします。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時無呼吸症候群の中でもっとも一般的なタイプの病気です。睡眠中に舌や喉の筋肉が弛緩し、気道が一時的に塞がれることで起こります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常によるものです。
複合型の睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に閉塞性と中枢性の無呼吸の両方が発生することです。
睡眠の質が気になる方は、医師にご相談ください。閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群は症状が一部重複し、どちらなのかを判断することは困難です。よく見られる徴候や症状として、下記が挙げられます。
詳しくは、下記のよくある質問をご覧ください。
舌下神経電気刺激装置は、体内で自然な呼吸リズムに働きかけ、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を治療します。睡眠中、システムは呼吸リズムと同期して舌下神経を微弱な電気で刺激し、舌の根本の筋肉を収縮させることで、気道の閉塞を防ぐことができます。患者ご本人が小さい携帯型リモコンでシステムを操作することができます。就寝前にスイッチをONにして、起床後にスイッチをOFFにする操作だけです。
18歳以上であること。
高度の肥満ではない。BMIが30未満であること。
CPAP療法の継続困難であること。
無呼吸低呼吸指数(AHI)が20以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群であること。
扁桃肥大等の解剖学的異常がないこと。
薬物睡眠下内視鏡検査で不適応と診断されていないこと。
中枢性無呼吸の割合が25 %以下であること。
舌下神経電気刺激療法の治療は、所定の講習を受講した専門の医師が行います。下の[病院を探す]をクリックし、どの病院で治療が受けられるかを詳しく調べることが出来ます。